2007年 06月 05日
父親たちの星条旗
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公開されたのが少し前なので、あらすじを簡単に言いますと、第二次世界大戦終盤に撮られたとても有名な写真、6人の兵士が星条旗を掲げる写真の裏にどんなストーリーがあったのかを描いた作品です。
一言で言うと、ものすごく完成された映画です。R2-D2は映画にしても漫才にしてもコントにしても、完成度が高いものが大好きなんですが、この映画は、リアルタイムで出逢えたことに感動したくらいでした。
4つか5つの時代が交差しながら話が進んで行くので、わかりづらいって言う人もいるし、R2-D2も結構ついてくの大変なところもあったんですが、最終的に考えるとこの展開が一番の魅せ方だと思うんです。たまたまR2-D2は、この映画を観る少し前にNHKの朝ドラ[純情きらり]を観ていて、その登場人物も戦争のショックから口が聞けなくなってしまっていたので、PTSDで辛い記憶がフラッシュバックしてしまうというのも、すごく納得できて、素晴らしい手法の伝え方だなと思いました。
戦場のシーンはとてもリアリティがあって、DVDの特典映像で観た当時の資料映像とソックリ。製作者達がちゃんとリサーチして作ったという事がものすごくわかりました。メイキングではその製作過程も語られています。この映画に携わった製作者達の真摯な姿勢がとても印象的でした。
アメリカ軍がそれほど裕福ではなかったということを知り、驚きました。余裕綽々で勝利したんだとばかり思っていたので、歴史の勉強にもなりました。
俳優さんたちはほとんどみんな実在の人物を演じているので、プレッシャーとかあったと思うんですが、全く違和感なく、ストーリーに集中できるいい演技でした。一番の功労者だと思われるのがジョン“ドク”ブラッドリーを演じたライアン・フィリップ(過去の作品では「ラストサマー」が有名かな?)。感情をあまり表には出さないものの、戦争の辛さをしっかりと感じ、仲間を大事にする、空気の読める男“ドク”という比較的難しい役どころだったと思うんですが、ライアンの抑えた演技は光っていました。あとはアダム・ビーチ(ウインドトーカーズでの好演が印象的)、ジェシー・ブラッドフォード(ロミオ&ジュリエットの脇役やチアーズ!で主人公の相手役)、バリー・ペッパー(プライベート・ライアンでのクールなスナイパー)、写真には写っていないけど重要な役のジェイミー・ベル(リトル・ダンサーの主役)、R2-D2の一番好きなハリウッド俳優ポール・ウォーカー(ワイルド・スピード、タイムライン)など、演技派ぞろいでした。登場人物に細かくスポットを当てずに話が進んでいくので、この辺もついていくのは大変でしたし、3回観た今でもどこに誰がいたとか細かくは理解できていません(笑)この点をダメ出ししている人も結構いるんですが、“メインは役者ではなくストーリー”というのを伝えるための手段として敢えてこうしているんだと考えています。メイキングで俳優さんたちのインタビューも観て、前よりも顔が覚えられたと思うので是非もう一回観たいです。
激しい戦闘シーン、苦悩する“英雄”たちの姿、素晴らしいラストシーンと、もの凄いエンドロール。この映画は傑作です。
同じシリーズの「硫黄島からの手紙」の方が注目度は高く、「硫黄島からの手紙」のおまけのような扱いをされている感がある本作品ですが、真実はむしろ逆で、製作者達の気合いの入り方が違うんじゃないかと感じたメイキング映像でした。
原作を書いて出版したのは“ドク”の息子さんのジェイムズ・ブラッドリー氏。彼もまたものすごいリサーチで書き上げていたようで、そっちにも興味がわきました。本がすらすら読めるような英語力があったらいいんだけど。
とにかくすごい映画なので、ぜひ一度ご覧下さい。
一言で言うと、ものすごく完成された映画です。R2-D2は映画にしても漫才にしてもコントにしても、完成度が高いものが大好きなんですが、この映画は、リアルタイムで出逢えたことに感動したくらいでした。
4つか5つの時代が交差しながら話が進んで行くので、わかりづらいって言う人もいるし、R2-D2も結構ついてくの大変なところもあったんですが、最終的に考えるとこの展開が一番の魅せ方だと思うんです。たまたまR2-D2は、この映画を観る少し前にNHKの朝ドラ[純情きらり]を観ていて、その登場人物も戦争のショックから口が聞けなくなってしまっていたので、PTSDで辛い記憶がフラッシュバックしてしまうというのも、すごく納得できて、素晴らしい手法の伝え方だなと思いました。
戦場のシーンはとてもリアリティがあって、DVDの特典映像で観た当時の資料映像とソックリ。製作者達がちゃんとリサーチして作ったという事がものすごくわかりました。メイキングではその製作過程も語られています。この映画に携わった製作者達の真摯な姿勢がとても印象的でした。
アメリカ軍がそれほど裕福ではなかったということを知り、驚きました。余裕綽々で勝利したんだとばかり思っていたので、歴史の勉強にもなりました。
俳優さんたちはほとんどみんな実在の人物を演じているので、プレッシャーとかあったと思うんですが、全く違和感なく、ストーリーに集中できるいい演技でした。一番の功労者だと思われるのがジョン“ドク”ブラッドリーを演じたライアン・フィリップ(過去の作品では「ラストサマー」が有名かな?)。感情をあまり表には出さないものの、戦争の辛さをしっかりと感じ、仲間を大事にする、空気の読める男“ドク”という比較的難しい役どころだったと思うんですが、ライアンの抑えた演技は光っていました。あとはアダム・ビーチ(ウインドトーカーズでの好演が印象的)、ジェシー・ブラッドフォード(ロミオ&ジュリエットの脇役やチアーズ!で主人公の相手役)、バリー・ペッパー(プライベート・ライアンでのクールなスナイパー)、写真には写っていないけど重要な役のジェイミー・ベル(リトル・ダンサーの主役)、R2-D2の一番好きなハリウッド俳優ポール・ウォーカー(ワイルド・スピード、タイムライン)など、演技派ぞろいでした。登場人物に細かくスポットを当てずに話が進んでいくので、この辺もついていくのは大変でしたし、3回観た今でもどこに誰がいたとか細かくは理解できていません(笑)この点をダメ出ししている人も結構いるんですが、“メインは役者ではなくストーリー”というのを伝えるための手段として敢えてこうしているんだと考えています。メイキングで俳優さんたちのインタビューも観て、前よりも顔が覚えられたと思うので是非もう一回観たいです。
激しい戦闘シーン、苦悩する“英雄”たちの姿、素晴らしいラストシーンと、もの凄いエンドロール。この映画は傑作です。
同じシリーズの「硫黄島からの手紙」の方が注目度は高く、「硫黄島からの手紙」のおまけのような扱いをされている感がある本作品ですが、真実はむしろ逆で、製作者達の気合いの入り方が違うんじゃないかと感じたメイキング映像でした。
原作を書いて出版したのは“ドク”の息子さんのジェイムズ・ブラッドリー氏。彼もまたものすごいリサーチで書き上げていたようで、そっちにも興味がわきました。本がすらすら読めるような英語力があったらいいんだけど。
とにかくすごい映画なので、ぜひ一度ご覧下さい。
by r2-d2_starwars
| 2007-06-05 18:48
| 映画